“とにかく仕組み化”を読破!要約と感想、ビジネスにおける仕組み化とは?

本関連・書評

皆さん、こんにちは!読書が趣味で、最近はビジネス書にハマっています。特に、組織論やマネジメントに関する本を読むのが好きで、最近では「とにかく仕組み化」という本にどハマりしてしまいました。

著者は、あの識学の安藤裕康社長。以前から「リーダーの仮面」「数値化鬼」など、数々の話題作を生み出してきたことで知られています。

今回の「とにかく仕組み化」は、その人気シリーズの第3弾。なんと累計70万部を突破したそうです!一体どんな内容なのか、早速見ていきましょう。

Contents

“とにかく仕組み化”を要約した衝撃の結論:会社員は歯車になれ!

本書を読んだ私の第一印象は、「衝撃的」でした。安藤社長は、会社という組織は利益を追求するために存在するものであり、替えがきかない特別な人材に頼るのではなく、仕組みで解決していくべきだと主張しています。

そして、その仕組みを円滑に動かすための重要な要素として、会社員の歯車化を提唱しているのです。

「え、歯車? 会社員はもっと自分らしく、クリエイティブに働きたいのに…。」

そう思った方もいるかもしれません。私も最初はそう思いました。しかし、安藤社長は、歯車になることの重要性を、具体的な例を交えながら、説得力のある論理で説明していきます。

経営層と若手層へのメッセージ:それぞれに異なる視点

本書では、経営層と若手層それぞれに異なるメッセージが込められています。

経営層、マネジメント層へのメッセージ:仕組みを磨け!

まず、経営層、マネジメント層に対しては、ルール・マニュアル・企業理念を徹底的に磨くように促しています。

安藤社長は、会社でトラブルが発生した場合、まず当事者ではなく、仕組み側の問題点に目を向けるべきだと訴えます。

例えば、若手社員の能力不足が原因で、プロジェクトが遅延した場合、その社員を責めるのではなく、なぜその社員が能力不足なのか、なぜその能力不足が解消されなかったのかを徹底的に検証し、ルールやマニュアル、教育制度などの仕組みを改善すべきだと主張しています。

「いい人材が採用できない」「最近の若手は当事者意識が低い」

このようなぼやきを耳にすることがありますが、安藤社長は、そのような発言こそが、仕組みの改善を怠っている証拠だと指摘します。

一定レベル以上の人材であれば、きちんと成果を残せる仕組みを構築することが重要なのです。

安藤社長は、経営層やマネジメント層に対して、「人材」ではなく「仕組み」に目を向けるよう、強く訴えかけています。

若手プレイヤー層へのメッセージ:歯車になれ!

一方、若手プレイヤー層に対しては、より手厳しいメッセージが投げかけられます。それはズバリ「会社の歯車になれ」という言葉です。

安藤社長は、多くのビジネスパーソンが勘違いしているようですが、替えがきかない人材になることは目指すべきではないと断言しています。

「自分は、会社に貢献できる特別な人材になりたい。替えがきかない存在になりたい。」

そう考える若手社員は多いでしょう。しかし、安藤社長は、会社という組織においては、そのような「特別な人材」は不要だと主張します。

会社は、組織全体として利益を生み出すための仕組みであり、その仕組みの中で、それぞれの役割を担う歯車がスムーズに回転することが重要なのです。

「自分らしさ」や「個性を発揮したい」という気持ちは理解できますが、会社という組織においては、「自分らしさ」よりも「役割を果たすこと」が重要だと安藤社長は訴えます。

あなたが会社の歯車になるべき3つの理由:具体的な例で理解する

本書では、若手プレイヤー層が会社の歯車になるべき理由として、以下の3つが挙げられています。

自分らしさは邪魔になるから

安藤社長は、会社は自分らしさをアピールするための舞台ではないと断言します。

会社は、企業理念を達成するために存在する組織であり、そのために決められたルールを守り、マニュアル通りに仕事をすることが、会社員の役割です。

「自分らしさ」にこだわり、ルールやマニュアルを疑うことは、会社の存在意義を疑うことと同じであり、ルール違反です。

もし、マニュアルに問題点がある場合は、上司を含めた関係者と調整し、より効率的な形でマニュアル自体を変更するべきです。

安藤社長は、会社で自分らしさを発揮することが、周囲の同僚にとって厄介な存在になる可能性があると指摘します。

例えば、

  • 「自分流のやり方」にこだわり、周囲の意見を聞き入れようとしない
  • 「独自のアイデア」を主張し、チームワークを阻害する
  • 「成果よりもプロセス」を重視し、業務の効率性を下げる

このような行動は、周囲の同僚にとって大きな負担となり、チーム全体のパフォーマンスを低下させる可能性があります。

自分らしさにこだわることは、平等を壊す既得権益を生み出すことに繋がるからです。

市場価値の高い人材になれるから

安藤社長は、会社は、歯車として機能してくれる人材を求めていると主張します。

「自分らしさ」や「個性」にこだわる人材よりも、どんな会社にも適応できる、汎用性の高い歯車である方が、市場価値が高くなります。

例えば、

  • 特定のスキルに特化した専門家よりも、様々な業務に対応できるマルチプレイヤー
  • 特定の会社にしか適応できない人材よりも、どんな会社にも対応できる汎用性の高い人材

このような人材は、企業にとって魅力的な存在であり、市場価値も高くなります。

フリーランスで活躍する人も、結局のところ、歯車力が高いのです。仕事とは、誰かに決められた役割を着実に実行することで報酬を得るものです。会社員だろうとフリーランスだろうと、その本質は変わりません。

重要なのは、一社限定のピンポイントタイプの歯車にならないことです。どんな会社にも対応できる、柔軟で便利な歯車を目指しましょう。

実は喜びがあるから

安藤社長は、会社の歯車になることは、人生の充実感、人間としての幸福感を得るためにも重要だと主張します。

キーワードは「他者貢献」です。他者貢献をすることで、自分自身の存在価値を感じ、人生の充実感を感じることができるのです。

「自分らしさを追求したい」という気持ちは、自分自身の満足を得ること、つまり、自己中心的思考に基づいています。

しかし、組織のために貢献し、他者の役に立つ「歯車」になる方が、より深い喜びを感じられると安藤社長は主張します。

安藤社長は、腕の立つ釣り師が、自分の技術をビジネス化して、たくさんの人に魚を届け、雇用を生み出すことで、自分一人で釣っていた時よりも、より大きな他者貢献をしているという例を挙げています。

ビジネス化することで、お金儲けだけでなく、他者貢献を通して、より深い人生の充実感を得られるという主張は、私自身も同じ感想で深く納得しました。

若手プレイヤー層へのメッセージ:歯車になるべき!

安藤社長の主張を踏まえて、私も若手プレイヤー層には歯車になるべきだと考えています。

会社で仕事をして、お金を稼ぐ以上、歯車になるのは避けられない現実です。

私も、会社員として働きながら、副業でYouTubeを始めた当初は、自分らしさを発揮したいと考えていました。しかし、会社では歯車として機能し、会社以外で自分らしさを発散させるべきだと気づきました。

YouTuberになったとしても、結局は視聴者に貢献し、YouTubeのアルゴリズムに評価されるという、新たな歯車勝負が始まるのです。

誰もが、歯車から逃れることはできません。だからこそ、せめて良い環境で歯車になりましょう。

マネジメント層へのメッセージ:勘違いしないで!

一方で、マネジメント層には、安藤社長の主張を勘違いしないでほしいと強く思います。

本書は、若手プレイヤー層よりも、むしろ経営者や管理職のマネジメント層に厳しいメッセージが込められていると私は感じました。

若手社員が歯車に徹するのは、その結果に対する責任は、すべてマネジメント層にあるからです。

若手社員が歯車として機能できるような、明確な企業理念、ルール・マニュアル、そして、それらを浸透させるための努力を、マネジメント層は果たしているのでしょうか?

安藤社長の言葉だけを鵜呑みにし、自分は大丈夫だと安易に考えているマネジメント層は、改めて本書の内容を深く理解し、自問自答する必要があるでしょう。

私の感想まとめ:歯車になることを恐れず、良い環境で働こう!

とにかく仕組み化」は、会社という組織、そして仕事の本質を改めて考えさせてくれる、非常に示唆に富んだ一冊でした。

安藤社長の主張は、決して楽観的なものではありません。しかし、歯車になることを恐れず、良い環境で働き、自分自身の人生を充実させていくために、本書の内容を参考に、自分自身の働き方を見直していく必要があると感じました。

皆さんも、ぜひ本書を読んで、自分自身の考えを深めてみて下さい!

“とにかく仕組み化”の本を中古で買いたい?楽天やブックオフ、kindleを調査してみる!

楽天で新品と中古が売ってましたよ!2024/6/21現在の情報です。

以下リンクで購入できますよ!こちらが新品


こちらが中古品です。


ブックオフにもありましたが、楽天の中古の方が安いですね。状態は不明ですが。

画像引用元:ブックオフオンライン

kindleもありましたよ。

画像引用元:アマゾンkindle

コメント

タイトルとURLをコピーしました